この記事は「小型犬が痩せる・食べない原因と対処法まとめ」に関連する、「留守番中は食事も水分も摂らない」という、超小型犬ならではの困りごとの記録です。
夜勤のある看護師という仕事柄、マロンには18〜20時間もの長いお留守番をしてもらうことがあります。そんな中で見えてきたのが、「留守番中は一切飲食しない」というマロンの困った習性でした。今回は、その原因を探る中で見つかった「水飲みの機材トラブル」と、機材を変えても残った「行動そのものの問題」の両方を記録します。
この記事でわかること
- 定番の給水器がなぜ超小型犬に合わないことがあるのか、実際の見極め方
- 器を変えても解決しなかった、「留守番中は飲食ゼロ」という行動パターン
- 個体の「クセ」を見極めるアセスメントの視点
1. 定番の「ノズル型」が合わなかった理由
ペットショップやケージ飼いの定番といえば、ケージに取り付ける「ノズル型(給水器)」ですよね。私も最初に用意したのは、リッチェルの『Nウォーターノズル』でした。
しかし、使い始めてすぐに異変に気づきます。マロンが、全く水を飲んでいる様子がないのです。ドライフードを主食にする場合、十分な水分摂取は健康維持に欠かせません。心配になった私は、ボウルにお水を入れたものと併用することにしました。
動画で観察してみると、マロンはノズルを舐めようとはするものの、あまりに控えめに「ちょん、ちょん」と舐めるだけ。ノズルを押し込んで水を出す仕組みが、非力で慎重なマロンには難易度が高すぎたようです。結局、マロンは100%ボウルの方から水を飲むようになりました。
2. 夜勤明けの惨劇。ボウルが抱える「水こぼし」リスク
そんな中、ある事件が起きます。16時間夜勤から帰宅すると、ケージの中がとんでもないことになっていたのです。
- 水のボウルがひっくり返り、中身は空っぽ
- ケージの床はびしょびしょ
- 置き餌のドライフードが水を吸って、ぶよぶよに

カメラは設置していなかったので憶測ですが、マロンが動き回った拍子にボウルに足を引っ掛けてしまったのでしょう。飲み水がなくなっただけでなく、足元が濡れてパニックになったマロンを想像すると申し訳ない気持ちになりました。
「お留守番中に水を切らさないこと」は、命に関わる最優先事項。「こぼれない」かつ「マロンが飲みやすい」環境への改善が急務でした。
3. たどり着いた「お皿型」。でも向きが違った!
そこで導入したのが、同じくリッチェルの『ドッグウォーターディッシュ』です。お皿をケージにネジで固定するため、ひっくり返るリスクがありません。また、ペットボトルから自動で給水されるので、常に一定の量が溜まっているのも安心ポイントです。
ところが……設置した初日、マロンはまたしても飲みません。観察を続けてわかったのは、「マロンは向きにこだわりがある」ということでした。
4. 驚きの「猫スタイル」?マロンの特殊な飲み方
公式サイトの写真のように、お皿を正面に向けて設置しても、マロンは全く飲む気配を見せませんでした。そこで試しに、設置の向きを90度変えてみたところ……飲み始めました!
どうやらマロンは、お皿に対して「横から首を伸ばして飲むタイプ」だったのです。よく見てみると、犬特有の「舌を裏側に丸めて水をすくう」というよりは、「手前ではなく、奥側のフチを舌でなぞるようにペロペロと舐める」という、猫に近いような飲み方をしていました。
向きを変えてからは、お留守番中もこぼすことなく、自分のペースでしっかり飲めるようになりました。
5. 器を変えても残った「留守番中は飲食ゼロ」問題
給水器の問題が解決した一方で、実はもう一つ、根本的に別の問題が残っていました。それは、器や向きに関わらず、留守番中は食事も水もほとんど摂らないという行動そのものです。
私の仕事は夜勤ありの看護師。16時間勤務の日もあり、通勤や残業を含めると、マロンには18〜20時間もの長いお留守番をしてもらうことがあります。そんな時、一番心配なのが「食事」と「水分」です。
- 置き餌は1gも減らない:出勤前に朝からちょこちょこ食べさせてみるものの、本人はあまり乗り気ではありません。心配で「置き餌」をして出かけますが、帰宅後に確認しても1gたりとも減っていないのです
- 水もほとんど飲まない:驚くことに、食事だけでなくお水もほとんど減っていません
どうやらマロンは、私がいない間、自分の代謝を最小限にして「ただひたすら帰りを待つ」というモードに入っているようです。
このような食べムラへの対処については、体重管理編の記事もあわせてご覧ください。
6. 飼い主の行動を「先読み」する賢さと、偏食のジレンマ
マロンはとても賢く、私の動きをよく観察しています。
- 「出勤」を察して朝食を拒否
日勤の出勤前、私が着替え始めると、マロンは「あ、いなくなるな」と察して自らハウスに入っていきます。しかし、そこからは一切食べません - ずっと一緒にいても食べない
不思議なことに、休日にずっと一緒に過ごしていても食べないのです
マロンにとって、「飼い主が帰ってきた=ご飯の時間」というルーチンが強力に刷り込まれてしまったようです。今では、休日に用事がなくても「あえて少し外出して、帰宅する」というシチュエーションをわざわざ作り、彼の食欲をスイッチオンにする……という作戦をとることもあります。
7. 「一人のときはしません」綺麗好きなマロンのこだわり
食事以外にも、マロンには譲れないこだわりがあります。それが「排泄」です。
- 一人でうんちをしない
マロンは、一人のときには絶対にうんちをしません。飼い主が自宅にいることをしっかり確認してから行います - 「完了報告」は欠かさない
終わったあとは、「早く片付けて!」と言わんばかりに報告に来ます。おそらく、とても綺麗好きなのだと思います - 放置されると「無言の抗議」
もし私が気づかずに放置していると、マロンは「おしっこをする場所がなくなった」と判断します。そして、わざと私に見えるようにカーペットの上で少量のおしっこをするのです。これは彼なりの、非常に分かりやすい「意思表示」であり、抗議なのだと感じています
8. 個性に合わせた「アセスメント」の大切さ
「犬ならこう飲むはず」「この商品なら間違いない」という思い込みは禁物です。1.26kgの小さなマロンには、彼なりの「飲みやすい角度」と「飲みやすい位置」がありました。
一方で、器の工夫だけでは解決しない「留守番中は飲食ゼロ」という行動は、マロンの性格・学習パターンに根差したものであり、今も試行錯誤が続いています。
飼い主(看護師)としての役割は、単に良い道具を買うことではなく、マロンの行動をじっくり観察し、彼の「個性」に合わせたセッティングを見つけてあげることなのだと再確認した出来事でした。
私の願いはシンプルです。
- 「一人の時間」でも、自分のペースで食べてほしい
- 喉が渇いたら、遠慮なく水を飲んでほしい
- うんちは我慢せず、スッキリ済ませておいてほしい
いつか「置き餌」を食べられるようになってくれる日は来るのでしょうか。マロンのペースを尊重しつつも、もう少しだけ「お留守番中の自立」を目指して、試行錯誤の日々は続きます。



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