この記事は「骨折発覚〜真相解明編」の続編です。骨折の経過を綴ったシリーズの2作目として、ギプスを巻いてから3週間が経過したマロンの現状をお届けします。
骨が細いシニア犬や、同じように痩せ型ワンちゃんの骨折治療で不安を抱えている飼い主さんの参考になれば幸いです。
この記事でわかること
- 骨折から3週間経過した時点でのレントゲン所見
- 痩せ型・シニア犬で骨の癒合が遅れやすい3つの理由
- 骨折治療と体重管理を同時に進める難しさ
1. 3週間後のレントゲン検査:ズレなし、でも「くっついても見えない」
ギプス固定から通算3週間が経ち、再度レントゲン検査を受けました。
結果は、幸いにも骨のズレはありませんでした。しかし同時に、「明らかな仮骨形成(かこつけいせい:骨がくっついていく過程でできる新しい骨)はまだ確認できない」という、もどかしい現状も突きつけられました。当初の予定では「2〜3か月で治るかな」と言われていましたが、このペースだと「想定よりも+1か月は長くかかりそう」という見通しに変わりました。
2. なぜ回復が遅い?3つの理由
人間の看護でも同様ですが、骨の癒合スピードには個体差や背景が大きく影響します。マロンのレントゲンにまだ変化が見られない理由として、以下の3つの要因が考えられます。
① 骨が細すぎて、画像に写らないレベルである可能性
マロンが骨折した部分の骨の太さは、わずか0.7mmしかありません。人間の指の骨よりもはるかに細いため、実は「目に見えないレベル」では少しずつ骨が生えてきているものの、現在のレントゲン解像度では捉えきれていないだけ、という可能性も十分にあります。
② シニア期(7歳)による代謝・回復力の低下
お迎えしてすぐに8歳のお誕生日を迎えたマロン。成長期の若年犬であれば驚異的なスピードで骨が再生しますが、シニア期に入っているマロンにそれを期待するのは難しいです。細胞の生まれ変わり(代謝)のサイクルがゆっくりになっていることは、人間と同様なので想定内ではあります。
③ これまでの慢性的栄養不足(BCS1)の影響
お迎え当時のマロンは、BCS1(極度の消痩・飢餓状態)でした。体重増加のために去勢をし、ようやくご飯を食べるようになった矢先の骨折です。これまでの「貯金(体内の栄養素)」が底を突いていた状態からのスタートですから、骨を新しく作るための材料(カルシウムやタンパク質など)が、まだ体内で十分に行き渡っていないと考えられます。
去勢に至るまでの体重増加への試行錯誤は、体重管理編の記事で詳しく記録しています。
3. 骨折治療の裏で、体重増加計画は「完全ストップ」
ギプス生活になったことで、もう一つ大きな問題が発生しています。それは、本来の目的であった「体重増加計画が完全にストップしてしまった」ということです。
現在、マロンの体重管理は非常に難しい局面を迎えています。
- 正確な体重測定ができない:重いギプスをガッチリと巻いているため、純粋なマロンの体重を計ることができません
- 減らさないための「キープ」が最優先:太らせたいのは山々ですが、今はギプスの重みによる消費エネルギーや、骨折の侵襲(ダメージ)による体力消耗もあります。まずは「これ以上体重を減らさないこと」を第一目標に設定しています
4. 食べさせる努力は継続
体重は増えなくても、骨折を治すためにはしっかり食べてもらわなければなりません。引き続き、しっかり食べてもらえるよう努力していきます。
この後、ギプス固定から7週間が経過した時点で、新たな問題(皮膚トラブル)が発生することになります。詳しい経過はこちらの記事に続きます。
▶ 【骨折経過編】ギプス固定から7週間|皮膚トラブルと体重減少のダブルパンチ
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