この記事は「【体験記】エンタイス内服3週間、副作用と摂取量の変化を記録してみた」の続編です。
前回の3週間時点での記録に続き、今回は内服開始から1ヶ月(30日)が経過した時点での通院結果と、後半10日間に直面した「薬への慣れ(反応の減退)」について、看護師目線で詳しく振り返ります。
お読みいただく前に
この記事は一家庭の観察記録であり、自己判断での使用・投薬量の調整を推奨するものではありません。薬の効き目や休薬・併用に関しては、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。
エンタイスを開始して3週間までは順調だったマロン(トイプードル)の増量計画。
しかし、1ヶ月目に近づくにつれて「毎日飲ませているのに、だんだん食いつきが悪くなる…」という新たな壁にぶつかりました。
この記事では、1ヶ月間の通院結果(体重変化)と、獣医師から教わった「エンタイスの正しい休薬・運用の考え方」、そして今後の工夫についてまとめます。
この記事でわかること
- エンタイス1ヶ月使用による体重の変化(1.30kg → 1.42kg)
- 毎日投与することで起きた「効果の減退(反応が鈍くなる現象)」
- 獣医師のアドバイス(休薬期間の必要性とミルタザピンとの併用戦略)
- 休薬3日間で見えてきた「カロリーの帳尻合わせ」という新たな目標
1ヶ月の成果:体重+120g達成(1.30kg → 1.42kg)
エンタイスを開始して1ヶ月。動物病院での測定結果は1.42kgでした!
エンタイス開始時の体重が1.30kgだったので1ヶ月で+0.12kg(+120g)の増量に成功したことになります。
超小型犬のマロンにとって、120gの増加は体重の約9%に相当する大きな一歩です。
去勢や抜歯を経て、なかなか体重が増えずに悩んでいた時期を考えると、エンタイスの食欲増進作用による底上げ効果は間違いなくあったと実感しています。
2. 後半10日間の異変:「毎日飲ませると効き目が鈍る?」
体重自体は右肩上がりをキープできていたものの、実は直近の10日間の食行動には焦りを感じていました。
最初の3週間は「投薬後、30分〜1時間以内に自発的に食べ始める」というわかりやすい反応が見られていたのですが、後半になるにつれて薬を飲ませても反応が鈍くなり、思うように摂取量が伸びなくなったのです。具体的には薬を飲ませた後、すぐに毛布に潜って寝てしまうことや、少し食べた後寝てしまうと行ったことがよくありました。

※前半〜中盤に比べて、後半10日間は内服しても目標摂取量を達成できない日が比較的多かったです。
「このまま毎日飲ませ続けても、いずれ限界が来て頭打ちになるのでは…」
そんな不安を抱えたまま、1ヶ月目の定期受診日を迎えることになりました。
診察での獣医師の反応とアドバイス
受診時、これまでの経過と「後半、薬の効き目が落ちてきたように見える」という懸念を獣医師に伝えたところ、意外な反応と重要なアドバイスをいただきました。
先生の反応:「エンタイスといつものフードでここまで増えてたら十分」
獣医師としては、エンタイスのみの介入で1ヶ月に120g増量できたことは「期待以上の成果」だったようです。
連続投与で「反応が鈍くなる」のは薬の特性
先生によると、エンタイスを連日投与し続けると、体が薬に慣れて反応が鈍くなる現象はよくあるとのこと。
そして重要なのが、「3日ほど休薬(内服を休む)期間を設けると、残っている薬が体からなくなり、再び薬の効果が出やすくなる」という点でした。
※実際のところ、反応が鈍くなり摂取量は減っていましたが、内服開始前と比較すると十分な摂取カロリーは得られています。内服で「食べることが当たり前」という状況に飼い主自身が慣れてしまって、心配になっていた部分もあります。
頓服としての「ミルタザピン錠剤」追加と併用戦略
今回の受診では、エンタイスの運用見直しに加えて、もう一つの選択肢を提示してもらいました。
以前、ミルタザピンの粉薬を試した際に、苦みで内服拒否して飲ませるのを諦めた経緯がありました。そのときに使えず残っていた1回分を飲ませてみたところ、うまく飲ませられたか微妙で効き目がよく分かりませんでした。今回は「ミルタザピンの錠剤」を処方してもらうことになりました。
作用機序が違う2つの薬を使い分ける
- エンタイス(グレリン受容体作動薬): 胃から中枢へはたらきかけて食欲を刺激
- ミルタザピン(ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬): 中枢神経に作用して食欲を増進
この2つは作用する仕組みが異なるため、「基本はエンタイス+休薬期間を設け、ここぞという時の頓服(追加の手立て)としてミルタザピン錠剤を併用する」という戦略です。
なお、今回はエンタイスとフード(+内服)の組み合わせだけで体重増加という明確な結果が出ているため、高カロリーペーストやフード自体の切り替えは行わず、「同じフード+内服の工夫」でもう1ヶ月様子を見ることになりました。
実践!「3日間休薬」で見えた手応えとこれからの運用ルール
受診後、さっそく先生のアドバイス通り「3日間エンタイスを休薬する」ことを実践してみました。
休薬中(1〜3日目)の様子
案の定というか、当然のように薬を飲まない3日間の摂取量は少なく、目標カロリーには届きませんでした。ハラハラする気持ちを抑えて経過を観察します。
4日目(エンタイス再開)の反応
そして4日目の朝、久しぶりにエンタイスを投与したところ……見事に食欲が復活!一気に目標摂取カロリーを達成してくれました。
「毎日欠かさず飲ませてカロリーを維持する」のではなく、「数日の休薬を挟んで、効く日にしっかり食べてもらう」というサイクルの手応えを掴むことができました。
これから1ヶ月の目標と投薬ルール
単日(1日単位)のカロリー計算に一喜一憂するのではなく、「3日〜1週間というスパン(ワンセット)の中で、摂取カロリーのムラを平準化・帳尻合わせする」というアプローチに切り替えます。
- エンタイスは「連続投与」を避け、休薬期間を挟む
- 休薬期間中の食欲低下は「3日単位での帳尻合わせ」と割り切る
- どうしても食べが悪いタイミングでは、頓服の「ミルタザピン錠剤」を活用する
まとめ
エンタイス内服1ヶ月で、マロンの体重は1.30kgから1.42kgへと着実に増加しました。
しかし今回の受診で得た一番の収穫は、体重の数字そのものよりも「食欲増進剤は毎日漫然と飲ませるのではなく、休みを挟むことで本来の効果を発揮する」という運用のコツを知れたことです。
前回の記事で気になっていた「多飲」や「排尿回数の増加」については、今回の診察では特に問題視されず、血液検査も即座には不要との判断でした。引き続き1ヶ月間、新しい投薬サイクル(休薬+併用)でマロンの体調と体重変化を観察していきたいと思います。
同じように「食欲増進剤を飲ませているのに、だんだん食べてくれなくなった」と悩んでいる飼い主さんの参考になれば幸いです。
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