この記事は「小型犬が痩せる・食べない原因と対処法まとめ」で紹介した「食欲増進剤」の実体験レポートです。ミルタザピンの体験記に続き、次に処方された「エンタイス」を1週間試した記録をまとめます。
お読みいただく前に:この記事は、骨折治療中の超小型犬にエンタイスを使用した個人の記録です。薬の効果には個体差があります。愛犬の食欲不振でお悩みの場合は、自己判断で薬を使用せず、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。
マロンについて
年 齢 8歳
犬 種 トイプードル
体 重 1.32kg (内服開始時)
目標体重 2.0kg
エンタイス開始理由 骨折治療中の栄養管理・食欲改善
目標摂取カロリー 120~150kcal/日(維持~増量の目安)
マロンは現在、骨折の癒合不全の治療中です。骨がしっかり治るためには十分な栄養が欠かせません。しかし、もともと食が細く、自分から積極的に食べるタイプではありません。そこで、食欲改善を目的に内服が始まりました。
ミルタザピンという薬も試しましたが、うまく飲ませられず、エンタイスを開始しました。
この記事でわかること
- エンタイスを1週間使って感じた効果と限界
- 日ごとの摂取カロリー・体重・体調の変化(生データ)
- 「食欲は出るが、食べる行動までは変わらない」というリアルな実感
1. まず結論
1週間使ってみた感想は、「食欲は確実に増える。でも”食べる行動”まで変わらない」という印象です。
食べたい気持ちは強くなります。しかし、
- 一人でも器から食べるようになる
- 留守番中でも勝手に食べる
というほどではありませんでした。我が家では、結局ハンドフィーディングは必要なままでした。
2. 7日間の記録
まず、7日間の摂取カロリーの推移を一覧にまとめました。
| 日 | 摂取カロリー | メモ |
|---|---|---|
| 1日目 | 162kcal | 内服約12分で「ご飯ちょうだい」。初日から目標超え |
| 2日目 | 141kcal | 器から自分で食べた。腹部の張り・呼吸数増加をやや感じる |
| 3日目 | 121kcal | あえて休薬。腹部の張り・呼吸数は改善 |
| 4日目 | 188kcal | 留守番中はほぼ食べず。帰宅後ハンドフィーディングで摂取 |
| 5日目 | 200kcal | 内服前から食欲あり、最終的に最大値を記録 |
| 6日目 | 108kcal | 排便量が多く、翌日に備えてあえて休薬 |
| 7日目 | 72kcal | 飼い主の夜勤で生活リズムが崩れ食べるタイミングを逃す |
1回量は0.15mL シリンジで投与していました。
1日目 効果の早さにびっくり
内服から約12分で「ご飯ちょうだい」。23分後にも催促。30分後にも催促。「こんなに早く効くの?」と驚きました。その後2〜3時間かけて少しずつ食べ進め、162kcalを摂取。初日から目標を超えました。
2日目 器から自分で食べた
30分ほどで食欲が出始め、約1時間後には器からパクパク。普段はハンドフィーディングが中心なので、これはかなり嬉しい変化でした。この日は141kcal。一方で、お腹が少し張っている、寝ている時の呼吸数が少し速いようにも感じました。急に食べる量が増えた影響なのかもしれません。
3日目 お腹が苦しそう
副作用なのか、食べ過ぎなのか確認したかったので、この日は飲ませませんでした。それでも食欲はあり、約2時間かけて121kcalを摂取。うんちも出て、腹部の張りや呼吸数は改善しました。夜中0時に追加でうんちをして走り回っていたのは少し笑ってしまいました。
4日目 留守番では食べない
エンタイスを飲ませたあと、「飼い主がいなくても食べるのかな?」と思い、約2時間留守番してもらいました。結果は、ほとんど減っていませんでした。帰宅後にハンドフィーディングをすると食べ始め、最終的には188kcal。食欲と、「食べるきっかけ」は別なのかもしれません。
5日目 一気に200kcal
この日は内服前から少し食べていました。エンタイスを飲ませるとさらに食べ進み、最終的には200kcal。
6日目 頑張って消化しています
仕事から帰宅すると、ケージの中はうんちまみれ。2回分くらい出ていました。きれい好きのマロンは、普段はすぐに片付けてもらえる状況でしかうんちをしません。よっぽどうんちが溜まってしまっていたのでしょう。この日は翌日にしっかり食べてもらいたかったので、あえてエンタイスは休薬。摂取量は108kcalでした。
7日目 生活リズムは変えられなかった
この日は夜勤の日だったので、いつものように夜にご飯をあげられません。日中に食べてもらおうと企んでおりました。朝9時にエンタイスを内服、20分ほど散歩に行きました。散歩中に効果が出てくるのを期待していました。帰宅後すぐに72kcal食べました。しかし、その後は普段なら寝ている時間帯。結局そのまま私と昼寝をしてしまい、それ以上は食べませんでした。置き餌をして出勤しましたが、食べたのはわずか1.5g(カリカリ5粒程度です)。「生活リズムを変えてまで食べさせる力」はなさそうです。普段は日勤後の17〜19時頃に飲ませていますが、投与時間を変えても生活パターンまでは変わりませんでした。
3. 1週間で60g増加!
開始7日間で体重は1.32kg → 1.38kg、60g増えました。
もちろん7日で筋肉や脂肪がそこまで増えるとは考えておらず、食べたものが胃腸に入っている影響も大きいと思います。それでも体重が増えるのは嬉しい変化でした。
一方で、
- 水を飲む量が増える
- 排便回数が2〜3回/日に増える
- 夜中に排便することが増える
など、消化管への負荷は少し感じました。下痢ではありませんでしたが、「お腹は絶好調!」という感じでもありません。排便が増えたことで腹部膨満は改善し、呼吸数も落ち着きました。
4. 1週間使って感じたこと
この1週間で感じたのは、エンタイスは「食欲を出す薬」であって、「食べ方を変える薬」ではないということです。
マロンは食べたい気持ちは明らかに強くなりました。一方で、
- ハンドフィーディングが好き
- 飼い主が近くにいる方が食べる
- 留守番中はあまり食べない
という性格までは変わりませんでした。また、急に食事量が増えたことで、排便回数や腹部の張りなど、お腹の変化も見られました。
ハンドフィーディングのコツや、他に試した食欲を引き出す工夫は体重管理編の記事でまとめています。
5. 今後も記録を続けます
まだ使い始めて1週間。今後、
- 体重は本当に増えるのか
- 骨折の回復に影響するのか
なども観察していきたいと思います。同じように食の細い超小型犬や、骨折・病気の治療中で栄養管理に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
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